そう言うと、ママは私の目をじっと見た。
反らしたら嘘がばれると思い、私は必死で見つめ返していた。


数秒ほどたって、ママはにっこりと笑った。


「そうだったの。それじゃあ先にお風呂に入ってきたら?まだ残ってたら危ないから」
「そうね。そうする」


ばれなかった事に一安心。
でも、騙してしまったことに少し罪悪感を感じる。


そう思いながら脱衣所に行き、服を脱ぎ始める。
そして首にかけたペンダントに目が行った。


「これママに見られたら、なんか言われそうだな…」


元々持ってなかったし、買ったといってもどう見ても高そうなこれは絶対にばれるだろう。


「隠すしかないか…」


私はペンダントをパジャマの間に隠すと、浴室に入った。