さてと…逃げてきたけどちょっと心配だな。
ボクが移動したのをユウナは知らないだろうから、多分あの死んじゃった子の家に行くだろう。
そしたら、幼馴染みの子と鉢合わせしちゃう…


「一応、様子は聴いておくか…」


幼馴染みの子にあげたペンダント。
あれは言葉を交わすだけじゃなく、一方的に聴くこともできる。
盗聴だけど、それが出来るのはボクがオリジナルに作ったこれだけなんだよね♪


「さて、聴くかな…」


『ガッシャァァァァァァァァァァァァン!!!!』


聴き出した途端に何かが割れる音が鳴り響いた。


「ちょ…ちょっとユウナなにしてんのさ!!!」


多分、あの子が発した音じゃないだろう。
だとしたら可能性は1つ、ユウナしかいない。
そう思ったボクはそんな声が口から零れた。
だけど、ユウナには届かない。