「うわ~!似合うよ!」


センスがいいのか元々そういう顔立ちだからか、ペンダントは幼馴染みの子にとてもよく似合っていた。


「用があるときは、心の中でボクを呼んでくれたらいいよ~すぐ行くから♪」
「…わかった」


よし、やることもやったし!


「よ~し、じゃあボクはいろいろ見てこようか…『兄さまーーーー!!!!!』


「「!?」」


この声は…!

ボクは恐る恐る宝石の形をした通信機を取り出すと、声の主に話しかけた。


「ど…どうしたのユウナ…?」


あんまり話したくない相手のナンバーワン。
ボクが恐れている数少ない相手の中の一人に妹のユウナが入る。
まぁ、詳しくは言わずともわかると思うけど…


『どうしたの?じゃないです!今どこにいるんですか!!』
「えっと…人限界にいるけ…『わかりました!すぐに参ります!』


ウソだろ…
ボクは自分の顔から血の気が引いていくのがわかった。