「離して……は…なせ…!」


うわー怖い(棒読み)
入った途端に目に入ってきたのは、般若のような形相で馬乗りになって首を絞めてる少女と、同じく般若のような形相で悪態を吐きまくってものすごく抵抗している少女の二人だった。


あ、ちなみにボクの姿は透明の魔法をかけたから二人には見えてない。
まぁ、二人ともすごく夢中だから、かけなくてもあんまり意味ないとは思うけど…念のためね♪


てか、危ないなぁ。
なんか色々散乱しちゃってるし、暴れてるし。
馬乗りなってる子は蹴り飛ばされそうになってるし。


「お前さえ…お前さえいなければ…!!」


いや…ちょっ…!
顔!!顔めちゃくちゃ怖いから!!
女の子がそんな顔しちゃダメじゃない!?


とか、いろいろ考えてたら、不意に馬乗りになってた子が立ち上がった。
乗られてた方の子はピクリとも動かない。


幼馴染みの子は玄関の方に向かった。
多分、確認するためだろうな…
けど、ボクがちゃんと防音してあげてるから大丈夫♪


ボクは幼馴染みの子を見送ると、死んじゃった子に近づいて覗いてみた。
首には、幼馴染みの子の手のあとがくっきりと残っていた。
すっごい力で絞めたんだね~まぁ、そっちの方が面白いからね♪


ガチャン、と音がして幼馴染みの子が戻ってたので、死んじゃった子から離れる。
そして、幼馴染みの子のちょうど後ろで立ち止まった。


「ふふ…ははっ…はははははははははは!!!!!!!」


急に幼馴染みの子が笑い出した。
いい感じに狂ってきたね♪殺したのにどうとは思ったけど、ボクが言えることじゃないしね。


さてと、面白かったしそろそろ話しかけようか。


「はははははははは!!!!!!」


「へぇ…本当に殺ったねキミ♪」
「……!」