あの子じゃなくて私を見て


いきなりの声に驚いて、慌てて振り替える。


「せ……先生」

「何かあったのか?」


佐々倉 彰翔(ササクラ アキト)先生、24歳。
今年この学校にきた新任教師だ。
私達の担任でもある。

担任にバレてはややこしいことになる
と思い、涙を拭って笑顔を作る


「なんでもないよ」

「嘘つけ、担任に作り笑いは通用しないぞ」

「大丈夫だって!」


(隠し通さなきゃ。)


「でも……」

「本当に大丈夫だって!先生は心配症だな~」


(ヤバい……)


声が震える。