あの子じゃなくて私を見て


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「わ……私と
付き合ってください!!」


高校二年の私の初恋。


ずっと好きだった瑠衣に告白。

こんなにもドキドキし
胸が高鳴ったことがあるだろうか?


「ごめん。
気持ちは嬉しいけど
俺、好きな人いるから」


涙が溢れそうになる。

でも、それをこらえて
得意の作り笑顔でごまかした。


「そっか。
それじゃしょうがないね
ごめんね、時間とっちゃって」


ホッとした瑠衣の顔が映る。
私があまり気にしていない素振りを見せたから?


(あれ?)


心にぽっかり穴があいたような気がした。