「あれ?ここって……」 「どうしたの?」 「あ、いや、なんでもない」 瑠衣は、さぞ当たり前のように、私の家へ歩いていった。 (そのへんはほたるでいいんだ) でも、瑠衣は私を叶愛と重ねてる。 扱いは全て叶愛だった。 家に着いても。 「叶愛、それじゃあまた明日、学校で」 「うん……」 「叶愛」 不意をつかれて唇を軽く重ねられる。 「る、るるる瑠衣!?」 「おやすみ」 「……おやす、み////」 そう言うと、瑠衣はニッコリ笑って帰っていった。