壁ドンという名の新しい魔法を発見した。




そのまま、あたしは近くの壁にトンッっと持って行かれ、

桐沢は左手であたしの右手を持ち、右手をあたしの顔の横に置いた。


もちろん、あたしと桐沢は向かい合う形。


もしや、これは、ウワサの

壁ドンってやつじゃないですか!?


顔、近!

「なんで逃げようとするわけ?」


「あ、いや、逃げようとしたんじゃなくて、帰ろうとしただけで…「要は逃げたんだろ。」」