*証side

渡り廊下で、和斗と歩いていると
横山に声をかけられた。

「話があるの」そう言う彼女の肩は微かに震えていた。

いつもなら、ここでスルーするはずなんだ。

いつもなら、な。

だけど、そう言う彼女があまりにも綺麗で、俺は話を聞くことにした。


俺にとっちゃ、あり得ない行動。

自分でもわかっていた。


だから、和斗はもっと驚いていたんだろう。