「え?あー、うん。私は、横山 菜々瀬。よ、よろしくね。」 突然のことに声が詰まる。 「ははっ、うん。よろしくね。横山さん。」 宮本君は、ニカッと爽やかな笑顔を私に向けながらそう言った。 「はーい。席ついてるか〜?」 教室のドアが空いたと思ったらそんな声が聞こえてきた。 「よし!全員いるな!俺は担任の川北だ!ちなみに、バスケ部顧問!よろしくな。じゃあ、体育館に入る準備しろ〜!」