小泉君の友達は、この理解し難い状況に何度も私と小泉君を見て、目をパチクリさせていた。


「…直ぐ戻っから。」

小泉君はその友達にそう告げると近くの空き教室に先に入ってしまった。


私はぺこりと頭を下げると直ぐに小泉君を追った。