腹黒王子様?!



屋上につくと、4月のまだ肌寒い風が頬を掠った。

「……で、どうしたの?」

心配そうに私を除く寿々花を見て、昨日の出来事を全て話した。

「そっかぁ…。やっぱりあれは偽物笑顔だったんだ。」


ズキン。

その言葉に胸が痛む。