そんなに身長が低くない私でもこんな大勢の中からクラス表が見える訳なく 「…うーっ。見えないよ」 はあ、と溜息を漏らした時 「名前なんて言うの?」 「えっ?」 いきなり頭の上から降ってきた優しい声に驚く私。 声の主は 「だから、名前だよ。名前」 そう言ってふわっと微笑んだ。