「何言ってんの、この前転校してきたばっかのくせに…」 未来は無言で、私の頭に触れる。 いつもだったら舞い上がってしまうのに、余計に不安になるだけだ。 「向こうじゃ死んでもこんなことしないな」 そんなことを言って笑っている。 向こうって何? ねぇ、勿体ぶってないで教えてよ。 「俺は元いた場所に帰る」