何で… 「何で知ってるの?」 なるべく動揺を抑えて尋ねれば、悠成はこともなげに答える。 「聞こえちゃったんだよ、二人の会話」 「あっそう…」 「良かったな」 そんなこと言われたって素直に喜べない。 何ていうか…複雑だ。 「何でそんな微妙な顔するわけ?」 「どうして…?」 「は?」 「どうしてあっさり受け入れるの? 別れたくないとか海に行くなとか、どうして悠成は言わないの?」 途端に悠成の表情が曇る。