first kiss …parallel world.






悠成が去ると私は


にやり、とだらしなく相好を崩した。





悠成はいつだって私をいじる。

私だけを。




それがたまらなく嬉しく感じるなんて

私はきっとMだ。



ニヤけて不気味であろう顔のまま、くるっと後ろを向き


気分が一気に盛り下がった。





目の前に同年代であろう男の子が立っていて

こちらを凝視していたからだ。