「どうしたの?」 声をかけると、慌てて目頭を拭う。 そして取り繕うように笑った。 「おう、野ばらじゃん。 何、忘れ物?」 何ていうか… その言いぐさに腹が立った。 何よ。 嘘つかないでよ。 「バカ…」 「へ?」 「辛いのに、平気なふりしないでよ!」 思わずしゃがみこんで未来の首に腕を回す。 いい匂いがする…なんて そんなことを頭の隅で感想をこぼす。