───── ───────… 未来が転校して一ヶ月が経過した。 未来はクラスメートに完全になじみ、頼られる存在になっていた。 勉強もスポーツもさらりとこなしてしまう。 その頃には、私は確実に未来に恋していた。 朝、未来がいつものように時間ギリギリに教室に入ってくる。 「おはよ、野ばら」 …名前を呼ばれただけなのに、ドキドキしてしまう自分がいる。