「…ちゃんと、伝えないの?」


「今更、マジ失恋とかカッコ悪ぃだけだろ…もーいいんだって!しつこいよ、今日は吉田さんどーした…


「本気だったんでしょう!?見てたじゃない、いつも!…いつだって…っ」


黒山の言葉を遮り、思っていることを伝えようとする私。


ぽろ…


あれ?


頬に伝う涙に一瞬、戸惑う。


「吉だっ…」


だけど…