「…って、なんで黒山くんのことばかり考えてるの、私」


私はせかせか本を棚に詰める。



「なにー?俺がどーかした?」


っ!!


「おっ吉田さんの驚いた顔初めて見た♪ラッキー」


あっ…



「あれ、今日誰もいないじゃん!てか、吉田さん、ほんと真面目だね?サボろうとか思わないんだ?」


「……」


私は黒山くんの問い掛けに答えず本棚を掃除する。