……あっ、貸し出し手続き…


あたしとしたことが…


と、後から気づく。



隣を見れば、黒山くんが先生が去った後もずっと見ていて


「黒や……」


いつになく、真剣で悲しい顔で遠くを見つめる黒山に


私の言葉は止まった。