無気力彼氏

そう。彼は空気なんですよ。



私を束縛しない。

少しぐらい構ってくれたっていいのに。

なのに私を自由にしてくれる。



寂しいけど、

樹君の隣はすごく居心地がよくて、

ポカポカしている。



居場所なんて

最初からココ以外、
ありえないのです。




「・・・・そんなもんじゃない?彼氏彼女って。」

「いやいや。多分、違うよ。」

「ふーん。」




いなければ

きっといきていけない。


甘くもないし
苦くもないけど、


必要で
大切で


胸が締め付けられるように
切なくなる。




「犬ってさ。

一回ぐらい脱走しても、
主人のとこに戻ってくるでしょ?


ほら、本能っていうかね?


だから大丈夫。」





何が大丈夫なのかサッパリですが、

依存してるのは
私だけじゃないってことでしょうか?




それなら、
私達は問題ないのかなぁとも思います。



彼氏としては
ちょっと問題がある人だけど・・・。



私はそんな樹君だから好きなのです。