「困りますよ、勝手に逃げたら」 何処からか男の人の声がした。 その声は紛れもなく 聞きなれた声。 「な、…………なつめ……さんっ」 私の目の前には、私がずっと会いたかった人。 ずっと探してた人。 ずっと……信じていた人が……… いた。