私は、言い返せずに立ち尽くす。


アイドルとしての私の存在が、霧澤さんの邪魔になる・・・。


じゃあ、どうしたら・・・


「わかったかしら?早く別れて頂戴ね?」

私の横をすり抜けて、カフェに入ってゆく神崎有紗。


これから霧澤さんと、打ち合わせでもするのかなぁ?


「・・・っ」


涙が溢れそうになる・・・


霧澤さん・・・。