secret love☆

「手、つないで登場でしょ?」

ええっ!?そうなの?
知らないけど・・・


スタッフさんをチラッと伺うと「うんうん」と頷いている。

ホントに、仁くんのペースにのせられちゃう。


「私たちは、どうしましょうか?」

黒崎さんが、上目遣いで霧澤さんに尋ねる。


どうするんだろ?
腕とか、組んだりするのかな?

・・・嫌だなぁ。


そんな私の不安な様子を、仁くんが見てたなんて、思わなかった。


「では、登場していただきましょう」


司会のスピーチに、霧澤さんはスッと黒崎さんをエスコートするように手を差し伸べる。
黒崎さんは、その手に自分の手を添え、導かれるようにステージに出た。


私は、それが自分なら良かったのにと少し涙が浮かんだ。