「麗華はね、自分では気づいてないみたいだから言わないでほしいんだけれども…」

「はい、もちろんです。」

「なら良かった。

実はね、あの子。小さい頃、霊力が100000あったのよ」

「…100000、ですか?」

霊力が100000って言うと、今の私とあまり代わらないくらい。それに、私の霊力もかなり高いほうだ。

「うん。

それでね、『犯罪に巻き込まれるかもしれない』ってパパが心配してね…。魔法石のネックレスに霊力を閉じ込めたのよ。それで麗華の霊力は1/10になったの…。けど…。」

そこまで言うと、言葉に詰まった麗華のお母さん。