「だったら、それを大切にしていこうとは思わないのか?


大切なものを、自分の力で、全力で守っていこうとは思わないのか?


この力を、津瀬の名を、皆のために使おうとは思わないのか?


津瀬に生まれたことを、利用してやる。くらいの勢いはないのか?」


津瀬を…利用する…?

確かに、この力で皆を守りたいと思う。


思うよ…?


けど─…



「……自信が…無いの…─。」


「…どういうことだ…?

麗華が、自信を欠くような姿勢を見たことは、この二日間で見てないぞ…?

俺は。」