場違いな事を考えていた隙に、いつの間にか終わっていたみたい。
      ・・・
叔母さんが、二つのルビーの髪飾りを手に乗せ、あたしに差し出していた。


叔母さんから受け取った後、あたしはしばらく髪飾りを眺めた。


ルビーは二つの髪飾りになっていて、一つの髪飾りに小さくなったルビーが二つ、付いている。

その下に白いリボンが垂れていて。

リボンっていっても、チョウチョ結びにされている、上じゃなくて下の、ただのリボンの部分。


何、さっきまでただの宝石だったじゃない。

ただの宝石じゃなあないけど、なんの変哲もない宝石だったのに。


何で髪飾りになるかねー・・・・・・?


魔法って、ほんとに不思議。

でも、面白い。


あたしも使いたいなぁー!

いたずらしたい!



パンパン!


手を叩く音でハッとした。

見ると、ミミがつまらなそうな顔であたしを見ていた。