あたしはずっとあたしの横に立っていたメイドさんから箱を受け取り、白い箱のふたを開ける。


中には、白い綿のようなものの、上に燃えるような紅い、煌めく宝石が乗っていた。

大きさは人の瞳くらい。

あまりの美しさに圧倒される。


魅入っているあたしに、叔母さんは微笑みながら楽しそうに尋ねる。


「何にしたい?」


意味はすぐにわかった。

ネックレスはすでにかけているから、かぶってしまう。
ブレスレットだってチョーカーだって、学校にそんな物をしていっていいの?


・・・・・・としたら、新しい案が無い限り、残りは一つしかない。


「・・・・・・髪飾りで」


本当に、叔母さんの手の平で転がされているみたい・・・・・・。


叔母さんは頷いて、あたしから宝石を受け取った。

すっと目を閉じ、手で宝石を包む。


長いまつげが目立っていいなー・・・・・・。

美人だし。