小さな親近感を覚えると、前よりも叔母さんに親しめそうな気がしてきた。
って、早く食べなきゃ遅刻・・・・・遅刻だよねっ?!
やばい、急がなきゃ。
あたしはホテルの朝食で見たことのある、焼きたての厚い、ブレッドにマーガリンを付け、かぶりつく。
美味しい・・・・・・!
ふわふわ、柔らかく、焼き過ぎていない、丁度いい焼き具合が最高。
柔らかいのにサクサクしてる。
焼きたての、パンの香りが香ばしい。
今までに食べたことの無い美味しいブレッドのせいで、あたしは五枚くらい食べてしまった。
流石に焦りを感じて、あたしは手を合わせた。
「ごちそうさまでした!」
長いテーブルに両手を付き、席を立とうとした瞬間、パチン、と叔母さんが指を鳴らした。



