「あ、ホウキなんて乗れないんで要りません」


無駄使いは良くない。
そう思って、キッパリと断ると、叔母さんではなくミミが話に割り込んできた。

「むっ!最初から諦めるのは良くありませんよ。何事もチャレンジ、です」

「そうよ柚葉ちゃん!」


ミミー・・・・・・。
助け舟を出してくれればよかったのに。

あんな棒なんかに乗って、空飛べるわけないじゃん。

あたしは、怖いし無理っ!!


ところがもうあげるのは決定してしまったようで、叔母さんはこれ以上この話をしてこなかった。

叔母さんはふぅ、と一息ついて立ち上がり、パンパン、と手を叩く。


「もうこんな話は後にして、ディナーを食べて早く寝ましょう」


ディ、ディナー・・・・・・。

「今日のメインデッシュはうんたらかんたら」とか言われるのかなー。
そんなの、美味しければいいじゃんねぇ。

飲食第一!!


『ディナー』にビックリして返事が出来なかったので、軽く返事をする。


だけど、これがいけなかった。