1週間、魔法使いになります。

すると、前にカッコイイ男子が歩いているのが見えた。

背も高くて、顔立ちは整っている。髪の色は、綺麗な青。耳にはピアス。
服は何だか制服みたいな感じ・・・・・・。

あたしと同い年か、一つ上って感じがする。

イケメンってやつか~。
学校には居ないからね、そんな人。

魔法界はやっぱ違うな。


でも、あたしは面食いじゃないし、顔だけで好きになったりはしない。

綺麗でつい見入っちゃったけど、ただの通行人です、あたしは。


何も無いよ!と上を向きながら歩いていたあたし。
後で考えたら、すっごい不自然だったってことが分かったよ。

その男子はあたしの来た道を歩くみたいで、すれ違った。

しかも、何故か至近距離。
何かドキドキ緊張した。

緊張で頭がぐるぐるしてたせいで、よく聞こえなかった。
けど、あの男子は何か呪文みたいなものを呟いた。


その、途端ーーーーーーーーーー。


ドデッ


「いったぁ・・・・・・」