1週間、魔法使いになります。

ショボーンとした気持ちと、仕方無いじゃんという気持ちがぐねぐね混ざり合う。

「・・・・・・うぅ」

気持の整理がつかないでいると、ミミは笑って言った。

「まぁ、仕方無いですよ。それよりお城に入りましょう?」

いいけど、さ。

ミミ・・・・・・あたしはあなたの言葉で悩んでるのに、『まぁ、仕方無いですよ』で終わらせちゃうなんてひどい・・・・・・。


これでショボーン・・・・・・という気持ちが心を支配し、プリンセス体験初日だというのに最初からテンションが低かった。


あたしとミミが昨日と同じ様にお城に入ると、たくさんの人が温かくむかいいれてくれた。

偉い人でもないのに、こんなたくさんの人からお出迎えされるなんて、何だか変な気分。

お出迎えしてくれた人達に「ありがとうございます」とぺこぺこ頭を下げていると、奥の大きくて立派な扉から女王様が飛び出してきた。


「柚葉ちゃん♡」

あ、女王様。