「では、行って参ります」

ミミがぺこっと頭を下げると、


「あ、柚葉ちゃん、待って♡」


え?どうしたのかな、女王様・・・・・・?

女王様はあたしのもとへ駆け寄ると、小さく手を合わながら、

「ミミと柚葉ちゃんが姉さんに会ったら、メアンで話せるようにしておくわ♡」

「あ、はい。分かりました」

あたしはやる事ないから、ただママに怒られるだけで良いんだよね。


そう思って、お城のあちこちにある小さな窓を見た。

窓からは、少し明るさが残った空が見えた。

明るさ、といってもほとんどもう真っ暗。


絶対叱られる〜。

女王様が言ってくれたら、叱られないかもしれないけど。