目をぐるぐるさせたまま、あたしは慌てて手を振る。


「そ、そんなっ。あたし、人間だしっ」

それもあるけど、あたしは庶民だし。おとしやかじゃないし。
プリンセスなんて絶対向いてないと思う。


けれど、女王様は真面目な顔で首を振った。


「あなたは、人間と魔法使いの間の子。魔力だって、十分にあるわ」


そう言うと、女王様はあたしを見つめた。


ハーフ・・・・・・みたいな感じなのかな?あたしって。

でも、人間とか関係ないって言われても。
あたしは、「はい、なります」なんて言わない。

だって、ママだってきっと反対するし、友達とも別れたくない。

ーーーーーーーーーもう他界してしまった、あたしのパパなら何て言うんだろう?