叫びまくって喉が枯れてきた頃に着いた所。



そこは、大きなお城の前。



ルビーがたくさん使われていて、すっごく豪華。



すごいなぁ〜!

こんなお城、見るの初めてだよ。



「柚葉様、お城に入りましょう」



ミミさんは言ったけど、あたしは少し、お城に入るのをためらっていた。



「………あたしを待っている人が、このお城の中にいるの?」



絶対、偉い人だよね…………。


緊張するなぁ…………。



「はい。このお城の中で、お待ちになられています」




「……!」



あたしは意を決して、お城へ一歩踏み出した。