「あの、ミミさんー!」


「はい、何でしょうか?」



あたしは、何よりも重要な事を忘れていた。




「どこに行くの?!」




外国、とかかなぁ?

そうですよね、ミミさん?!



ミミさんはキョトンとして、



「あれ、言ってませんでしたっけ?魔法界ですよ」



あたしの行き先、この世界でさえなかった?!



「少し速度上げます。落ちないように気をつけて下さいね!」



するとホウキはぐんと速度を上げた。



新幹線並に速いっ!!



「ぎゃあ~~~~~~~~~~~~~~~~~!」



空に、あたしの絶叫が響きわたった。