大きな音がして、少し煙が出てきた。



「じゃんっ!」



ミミさんの左手には、木のホウキが握られていた。



「えぇ?!どういうトリック?!」


「手品じゃないです、魔法です!」



夢。夢。これは、夢か…………?



頬をつねっても、なにも変化は起こらない。



いきなり頬をつねりだしたあたしに、ミミさんがちょっとビビッていた。