1週間、魔法使いになります。




       
        「なんであたし進んでないの?!」






足を一生懸命動いているのに、場所は階段の途中のまま。

1人で足だけ動かしている間に、侵入者はあたしの部屋から出てきてしまった。



もう、かなりの至近距離。


ここまで来ると、侵入者の姿が見えた。




高校生くらいの、少女。



黄色い綺麗な瞳。



黄色い髪を横に結んでいる。



頭には、マンガとかで見たことのある



メイドさんが付けているようなカチューシャ………?