静かな、古めかしいお城の中央に2人の影がある。

             
     1人は燃えるような赤い、少しウェーブのかかった髪。


       髪と同じ赤い瞳は、何かを決意したような瞳。

         
          豪華なドレスを着た、若い女性。

             
        もう1人は、メイド姿を着た小柄な少女。
      
        
       黄色い髪のポニーテールが、少し揺れている。


         
              「ミミ」



            「はい、女王様」



             少女が答える。