――砂糖菓子になりたいの。

 彼女は云った。

 ――可愛らしくて、ちょっと力を入れると崩れてしまうくらいに儚くて、口に含むとほろほろと溶けてしまう。
 ――そんな女の子に、わたし、なりたいのよ。