恋に堕ちたら



そう思いながらも部屋に上げてしまった以上今更『帰れ』なんて言えないから黙ってたけど、


飯塚ちゃん、何かあったのかな?


私に相談事でもあるのかな?




「先輩、恋ばなとかしませんか?」



寝室の私のベッドの隣にお布団を敷き、もう遅いからと休む事にした。


小さい電気だけ残し、電気を消して布団にはいる。


すると、暗がりから飯塚ちゃんのそんな声が聞こえた。



「こ、恋ばな!?私が飯塚ちゃんと??

どうしたの?いきなり。好きな人でも出来た?」



暗がりの中、目を凝らして飯塚ちゃんの寝ている布団を見詰めた。



まぁ、飯塚ちゃんだってついこの間まで二十代だった訳だし、まだ独身だし、そう言う話に興味がない訳ではないだろう。



それにしても、露骨じゃあない!?


それともやっぱり、飯塚ちゃんは酔ってるのかな?


私は飯塚ちゃんの次の言葉を待った。


が、飯塚ちゃんの寝ている布団からは静かな寝息が聞こえてきた。