恋に堕ちたら




あら、飯塚ちゃんも礼儀とか知ってるのかな?



まぁ、彼女ももう三十路だし、知らない方がおかしいか。



「先輩、今『飯塚ちゃんらしくない』とか思ったでしょう!?」


「いや、ハハハハ……」



いや、けして図星ではないけど、多少的はずれているだけ。



飯塚ちゃんイコール常識がない。



なんて事はないけど、でも、年のわりにずけずけ物は言うし、物怖じもしない。



それって、ある意味肝が座ってるって言うのかな?



「だって、先輩んち、お酒置いてないでしょう!!私が飲みたいのはアルコールだし、だからです」


「………」



ほら、ずけずけ言うでしょう。一応私が先輩なのに。



まぁ、もう先輩も後輩も関係ないけどね。私達ぐらいの年齢になると。



とりあえず、だけど日本茶をマグカップに煎れ、彼女の目の前に置いてみる。



飲むかな?飲まないかな??



それより、素面なら飯塚ちゃん帰れるんじゃあない?



なぜわざわざうちに泊まりにきたんだろ?