えっ?佐藤さん、何言っちゃってんの?
目を真ん丸くして彼を見詰めると、少し俯き加減な彼はくすりと笑みをこぼた。
その妖艶さに私は瞬きすら忘れて彼を見詰めてしまう。
って、私、かなり今日は酔ってるのかな?佐藤さんに見惚れてるなんて……。
車内にはもう時期駅に辿り着くアナウンスが流れる。
今の私はそれすら耳の中をすり抜けて行く。
「じゃあ、俺ここの駅なんで。
お疲れ様です。蒼井さん」
「えっ?はい、お疲れ様……」
その後直ぐに駅に辿り着いた電車。
佐藤さんは私に軽く頭を下げあいさつすると、すっと私の前から消えていった。
私はなぜだかその後ろ姿から目が離せず、いつまでも佐藤さんの背中が見えなくなりまで、気が付いたら見詰めていた。
「先輩、大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫……」
って、いつの間に飯塚ちゃんは目覚めたの?
私は、私の隣でニタニタしている飯塚ちゃんを軽く睨みながらどうして佐藤さんの背中から目が離せなかったのか?分析し始めていた。


