「飯塚ちゃん、狙ってんの?もし年上のおじさんだったらどうするの?」


そう飯塚ちゃんに質問すると、素早く返事が返ってきた。


「先輩、『派遣』ですよ。派遣が年寄りな訳ないじゃあないですか!
たぶん若い男の人に決まってます!」


「………」



かなり自信たっぷりに豪語してくれた飯塚ちゃん。



まぁ、私より年上だとなんだかかなり遣りづらそうだから、年下だとありがたいけど。


でも、どこからそんな自信くるのだろう?



飯塚ちゃんの台詞に曖昧な返事を返しつつ、私はまた厄介な仕事を押し付けられたな。なんて思いながらため息を吐いた。



◇◇◇



その派遣の人は午後から現場に来るとの事。



派遣と言っても、ちょっと特殊な派遣でプログラムのスペシャリストだったりするから、ちょっと緊張する。



実のところ、私より仕事は出来る人な訳だし。



その人面倒なんて私が見なくても大丈夫な様な気がするけど、まぁ要するに私はその人のサポート役みたいなもの。



とにかく、極端に気難しい人でなければいいかな。なんて思いながら私は昼食を食べ終えた。