席に戻ると心配そんな顔をした佐藤さんと目があった。
「……大丈夫、だったんですか？」
なぜかう恐々と聞いてくる佐藤さん。
そんな佐藤さんに問いたくなる。
私、そんなに疲れた表情をしている？
歳が歳だけに不安になってくる。
「いや、大したことなかったんだけどね、それより佐藤さん。今週末って暇？」
「えっ？」
唐突な質問だったからなのか、佐藤さんはちょっとびっくりしたみたいで上手く言葉が返せないみたい。
いや、変な意味はないんだけどね、
でも、唐突過ぎて誤解されちゃったかな？
私が佐藤さんをデートにでも誘ったのかと！？
余りにも深刻に悩み始めた佐藤さんに、私はショックを受けながらも言葉を足す。
「えーと、あのね、奥田課長が『佐藤さんの歓迎会がしたい』って」
「………」
