家に帰ると久しぶりに両親がいた。
「ただいま」
「「お帰りなさい」」
「こんな遅い時間までどこで何してたの。
まだ、子供なんだから遅くまで外出歩いてちゃダメじゃない」
「俺の事なんも知らないくせにこういうときだけ母親ぶんじゃねーよ」
俺がそう怒鳴ると親父が俺の方に来て俺の頬を叩いた。
「何も知らないとはどういうことだ」
「俺、実は体の中に腫瘍があるんだ」
俺は、勢いで自分の体の事を親に言ってしまった。
「なんでそんな大事なこと言ってくれなかったんだ」
「そんなこと言ったっていつも仕事ばっかで言う余裕なんてなかったじゃんか。
ついでに言うとアイドルとモデルもやってるから」
そう言って俺は自分の部屋に戻った。