凪とスウェル

「すず…。

これからもずっと一緒にいような。

おじいちゃん、おばあちゃんになっても。

仲良くずっと、この島で暮らそうな」


「うん。もちろんだよ」


あたしがそう言うと、隆治があたしの顎をクイッと上に向けた。


「すず…」


「ん?」


「愛してる」


隆治が優しく微笑む。


「隆治…。あたしも愛してるよ」


あたしもにっこり笑った。




おいしそうなパンの香りの立ち込めるこの作業場で。




コック帽を被ったままの隆治とあたしは唇を重ねた。




幸せな時間が、




あたし達を優しく包んでいた。