凪とスウェル

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「寒くない…?」


「ちょっと…」


「ファンヒーター入れたから、もう少しで暖まるよ」


「ん…。でもやっぱり寒い…」


隆治の布団は相変わらず冷たくて。


既に下着だけになっていたあたしには、ひどく堪えていた。


隆治が身体を起こし、あたしに覆いかぶさる。


豆電球の薄暗い照明の真下。


逆光で隆治の顔はあまりよく見えない。


隆治に上からぎゅっと抱きしめられると、ゴツゴツとした筋肉があたしの肌に触れた。


すかさず腕を背中に回すと、隆治の温もりがあたしの冷たい身体にじんわりと伝わって来た。


「あったかい…」


直接触れる肌と肌の感触が気持ち良くて、そっと目を閉じた。


しばらく抱きしめ合った後。


隆治はあたしの耳にそっと唇を押し当てた。


その熱い唇は、耳から首筋、肩、胸の谷間へと順に辿っていく。


それに従って、あたしの身体は次第に熱を帯びていった。