凪とスウェル

食事もシャワーも歯磨きも済ませ、特に面白くもない年末の番組をボーッと見ていたら。


23:45に、すずから電話が入った。


話をしながら、部屋の電気を消し、布団に潜り込んだ。


相変わらず寒い俺の部屋。


早朝起きるのがつらいから、一応石油ファンヒーターを手に入れたけど。


このところ忙しくて、灯油を買いに行けなかった。


しばらく話していると、テレビの番組がカウントダウンを始めた。


それに合わせて、俺とすずも一緒にカウントダウンをして、あけましておめでとうと言った。


何年かぶりにこの言葉が言えて、すごく嬉しかった。


ごめんなって言うと、どうして?と聞かれた。


千春さんと別れたことを、未だにご両親に伝えられていないことがすごく申し訳なかった。


でもすずは、焦らなくていいと言ってくれた。


何年も一緒に暮らして家族のような関係だったのだから、そう簡単に言えないのは当然だよと…。


すずの優しさに触れて、涙が流れた。


その後も俺とすずは、なかなか電話を切ることが出来なくて。


特に内容などない会話だったけど。


お互い眠くなるまで、ずっと話をした。